ハノイ市カウザイ区チャンタイトン(Tran Thai Tong)通り68番地にあるカラオケ店で2016年11月1日に発生した火災事件の裁判で、同市人民裁判所は27日、カラオケ店のオーナーだったグエン・ジエウ・リン被告(女・32歳)に禁錮9年の判決を言い渡した。
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溶接作業の不注意により火災を引き起こしたホアン・バン・トゥアン被告(男・25歳)と、トゥアン被告を雇ったレ・ティ・ティー被告(女・56歳)はいずれも禁錮7年の判決を言い渡された。3人とも刑事法(1999年版)第240条に従い消防規定違反罪に問われていた。
リン被告は、施設の改装中で当局から消防システムの承認を得ていなかったにもかかわらず店を営業していたが、裁判所は同被告が36か月に満たない子供を持っていることや、罪状を素直に認めたことを情状酌量し、同被告にとって有利な判決を下した。
捜査結果によると、リン被告はティー被告にヒンジの工事を依頼してた。ティー被告は、溶接作業資格を有していないトゥアン被告に溶接作業をさせ、作業の監視も行っていなかった。火災の原因は、溶接作業中に火の粉が資材に着火したことによるものと見られている。
この火災で、13人が死亡した。カラオケ店は全焼し、隣接する3軒の7~8階建ての建物にも炎が燃え広がり、店の前に駐車してあった多くのバイクや自動車も炎上した。