南中部沿岸地方クアンガイ省クアンガイ市ティンケー村にあるソンミ証跡地区で16日、「ソンミ村虐殺事件」の50周年追悼式が開催された。
(C)Sai Gon giai phong,Nguyen Trang |
ソンミ村虐殺事件は、ベトナム戦争中の1968年3月16日に米軍によって引き起こされ、504人が惨殺された事件で、犠牲者の多くは女性や子ども、高齢者だった。また、数百棟の住居や畑が焼かれ、家畜が殺された。
追悼式にはチュオン・ホア・ビン副首相やチュオン・タン・サン元国家主席が出席し、花や線香を手向けた。米国の退役軍人のビリー・ケリー氏は犠牲者の数と同じ504本のバラの花を捧げた。
クアンガイ省人民委員会のダン・ゴック・ズン副主席は、「ソンミの人々は苦しみを乗り越えて心を開き、米国の退役軍人がこの場所を訪れ自分や事実と向き合うことを心から歓迎している」と語った。
ベトナム戦争中には、米軍や韓国軍によるベトナム人虐殺事件が複数発生しており、ソンミ村事件は典型的な例とされている。