ベトナムでは、日本の家電製品に人気がある。ただ、中古品やハンドキャリーで輸入された製品にはメーカー保証がなく修理も難しいため、ひとたび故障するとあきらめるしかないようだ。
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ハノイ市在住のドゥックさん夫妻は、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電から扇風機や電気ケトルなどの小型家電まで、日本メーカーの中古家電を使っている。冷蔵庫や扇風機には満足しているが、ノートパソコンやドラム式洗濯機は故障続きだという。ドゥックさんは、日本の家電製品を購入するのは博打のようなものと感じている。
同じくハノイ市在住のビックさんは、ハンドキャリーで輸入された新品のロボット掃除機を購入したが、たった1日使っただけで故障してしまった。1度商品を交換してもらったがまた故障。修理できる人がおらず、ベッドの下に押し込んだままにしているという。
ホーチミン市のある家電販売会社の社長は、「ベトナムの消費者は、国内製の新品家電より日本製の中古家電の方が値段が高くても買うほど好んでいる。ただしこれらの製品は日本の国内向けで輸出用でないため、ベトナムの環境条件に合わない場合が多く故障しやすい。故障すると交換部品や技術者がいないリスクもある」と話している。