紅河デルタ地方ハイフォン市のドーソン区スタジアムで1日午前11時半頃、闘水牛祭りの予選試合に出場して興奮した水牛が飼い主のディン・スアン・フオンさん(47歳・男性)に襲い掛かる事故が起きた。フオンさんは重傷を負い病院に救急搬送され手当を受けていたが、同日午後6時半頃死亡した。
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闘水牛祭りは、毎年旧暦8月9日(今年の新暦では9月28日)にドーソンで行われる伝統的な催しで、国の無形文化遺産として認定され、ハイフォン市の観光の目玉になっている。今年は32頭が参加し、決勝に出場する16頭を選ぶための予選が行われていた。
フオンさんの水牛は対戦相手の水牛に向かっていたが、突然フオンさんに向き直り3度にわたって鋭い角でフオンさんの身体を突き上げ、太ももや肺などに重傷を負わせた。
この事故を受けて文化スポーツ観光省基礎文化局は1日、ハイフォン市文化スポーツ局に緊急文書を送付し、闘水牛祭りの安全性を点検するよう指示。規定通りに安全が確保できていない場合は、祭りの中止を検討するよう求めた。ハイフォン市人民委員会のグエン・バン・トゥン主席はドーソン区に対し、残りの予選試合を中止し、祭りの運営規則や手順を再点検するよう指示した。