ベトナムの旧暦5月5日は「端午節(Tet Doan Ngo)」。日本のような「子供の日」ではなく、この時期は虫がわきやすい季節に入ることから、農作物や樹木の殺虫を行う「殺虫の日(Tet giet sau bo)」とも呼ばれている。
(C) zing |
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今年は新暦5月30日がこの日にあたり、ホーチミン市の各市場は29日から30日にかけて、邪気を祓う目的で端午節に欠かせないちまき(バインウーチョー=Banh u tro)や酒に漬けたもち米(コムズオウ=Com ruou)、お供え物の果物などを買い求める多くのベトナム人で大にぎわいとなった。
ホーチミン市ビンタイン区のバーチエウ市場でちまきを売っているソンさん(男性)は、今年の端午節のために5000個のちまきを作り、うち2000個は知人に売り、残りは市場で売った。値段は10個6万VND(約296円)で、29日の午後だけで200~300個も売れたという。
市場で売られているちまきの値段は、具なしが10個で3万5000~4万VND(約172~197円)、具の入ったものが10個で6万~8万VND(約296~394円)となっている。
このほか、お供え物として果物も人気で、市場の果物売りは通常の2~3倍の量を仕入れて対応している。29日時点での果物の値段は通常とあまり変わらなかったが、端午節当日は+1万~1万5000VND(約49~74円)値上がりする見通しだという。
ベトナムの端午節については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「端午節(殺虫の日)~ベトナムの旧暦5月5日~」を参照。