グエン・スアン・フック首相はこのほど、東北部地方フート省ベトチー市における「2025年までのフン寺歴史遺跡地区価値保存・活用計画」を承認した。同計画では、特別国家級遺跡に指定されているフン寺歴史遺跡地区の歴史的価値や自然景観、生態環境の保存・修復・復元・活用を実施していく。
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フン寺歴史遺跡地区は、ベトチー市のヒークオン村、チューホア村、バンフー街区、ラムタオ郡のティエンキエン村、フーニン郡のフーニン村を含んでおり、総面積は845ha。
このうち、第1地域(コアゾーン)は面積32.2haで、トゥオン寺やチュン寺、ハ寺、ジエン寺、フン王墓、ティエンクアン寺などを含む。第2地域(バッファゾーン)は面積812.8haで、バン山やチョック山、マウ湖景観区、フン寺国家林、北部生態景観、フン王塔、烈士の記念碑などから成る。
なお、フン寺歴史遺跡地区と同省の各街区・村では、毎年旧暦3月10日のフン王の命日に合わせて「フン王祭り」が開催される。これは、フン王たちの功績を称える伝統的な祭りで、国内最大規模。また、フン王の命日は2007年よりベトナムの祝日となっている。
フン王については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「国の礎を築いたフン王の伝説~旧暦3月10日はフン王命日~」を参照。