ホーチミン市で3月29日、企業が同市人民委員会に対して市内中心部におけるスマートパーキングシステムを採用した多段式立体駐車場と地下調整池の建設を提案した。
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立体駐車場の建設場所と規模は、1区の◇ラムソン広場(Cong truong Lam Son):1410m2、◇9月23日公園(Cong vien 23 Thang 9):4048m2、◇レバンタム公園(Cong vien Le Van Tam):1416m2、◇タオダン公園(Cong vien Tao Dan):570m2の4か所で、各駐車場の収容台数はそれぞれ約500台。多段式立体駐車場ではパレットに車を駐車すると、車が自動的に空き駐車スペースに移動される。
市内の駐車場問題は急務であることから、同市人民委員会は同市交通運輸局と関連当局に同案について調査検討し、4月中に試験展開をするよう指示した。建設費用は企業が拠出し、広告収入や駐車代が駐車場の運営利益となる。
市内の立体駐車場建設案件は早いものでは2008年から展開されているものの、投資主の資金や経営などの問題が重なり工事遅延が問題となっている。
地下調整池については、同市人民委員会は雨季に入る前に竣工するようゴーズア調整池(トゥードゥック区)案件の展開を促進するよう指導した。
調整池は市内の冠水対策として日本の技術を用いる。地下に建設されるため景観を損なうことがないほか、雨量の95%を貯水でき消火用水としても使用が可能だ。竣工後の地上の土地は所有者に返還される。ゴーズア調整池の効果をもとに市内の各地でも展開が検討される。