南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市を拠点とする旅行会社20社余りは、中国人観光客を取り扱う旅行会社の協会「中国人観光客対応クラブ」の設立に向けて準備を進めている。サービスの質を向上し、中国の取引先から不利な状況に立たされないようにすることが狙いだ。
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同クラブでは、活動規範やアクションプランを策定し、情報を共有したり、宣伝広告を共同で行ったりする。同省を拠点とする旅行会社は230社あり、このうち66社は中国人観光客を取り扱っている。近年、同省を訪れる中国人観光客はロシア人観光客を上回り、1位に立っており、1社が1年間に対応する中国人観光客数は2万~10万人に達している。
中国人観光客数が大きく伸び、同省の観光業界に収益をもたらしている反面、同省の旅行会社は不利な立場に置かれており、交渉において中国の取引先の要求を呑まざるを得ないほか、ベトナム国内で活動が認められていない中国人観光ガイドがベトナムの歴史や文化を歪曲した説明を行っているのが現状だ。
なお、観光総局によると、2017年年初2か月における外国人訪問者数は220万人余りで、このうち中国人観光者数は65万1000人に上り、前年同期と比べて+77.7%増加したという。