労働傷病兵社会省がこのほど発表した報告によると、2016年上半期に全国で発生した労働災害は前年同期比+7.5%増の3674件、被災者は同+7.9%増の3777人、このうち死者は同+28.5%増の356人だった。労働災害による死者が1日につき2人出ている計算になる。
死亡事故を伴う労働災害の発生件数が多い10省・市は、◇ホーチミン市、◇ハノイ市、◇東南部地方ビンズオン省、◇北中部地方タインホア省、◇東南部地方ドンナイ省、◇紅河デルタ地方ハイズオン省、◇メコンデルタ地方ロンアン省、◇東北部地方クアンニン省、◇東北部地方タイグエン省、◇紅河デルタ地方タイビン省で、10省・市における死者数が全体の56.4%を占める。
企業の形態別に死亡事故を伴う労働災害の発生件数の割合を見ると、有限責任会社が40.5%を占めて最も多い。次いで株式会社、国営企業・行政事業体、外資系合弁企業、個人企業・個人事業の順となっている。
死亡事故を伴う労働災害の発生件数が最も多い産業は建設業で、全体の21.6%を占める。次いで鉱山開発が18.3%、製造機械が13.5%、農林業が12.8%、繊維・縫製・皮革・製靴が9.4%と続いている。