ホーチミン市警察は15日、ゴーバップ区15街区にある千切り空芯菜加工所の立ち入り検査を行い、正体不明の化学物質と、この化学物質を溶かした緑色の液体に浸けられた千切り空芯菜を発見・押収した。
(C) tuoitre, Quynh Giang, バリア・ブンタウ省の加工所 |
同加工所を経営している女性は警察の事情聴取に対して、同区在住の別の女性から化学物質を購入し、千切り空芯菜を着色して、市場の業者に1日当たり約100kg供給していたと話した。
化学物質を販売した女性は、同市5区の「死神市場」ことキムビエン市場でこれを購入し、複数の千切り空芯菜加工業者に転売していたという。問題の化学物質は、衣類のプリントや染色に用いられるものだった。
これに先立ち、同市警察はクチ郡にある千切り空芯菜加工所3か所を立ち入り検査し、正体不明の化学物質に浸けられた千切り空芯菜約1.5tを発見・押収している。
更に、東南部地方バリア・ブンタウ省警察は15日深夜、バリア市キムジン街区にある千切り空芯菜加工所の立ち入り検査を行った。ここでも同じく正体不明の化学物質と、この化学物質を溶かした緑色の液体に浸けられた千切り空芯菜約200kgを発見・押収した。
同加工所は、ホーチミン市で化学物質を購入し、千切り空芯菜を着色して、市場の業者に1日当たり約300kg供給していたという。
千切り空芯菜は、フォーやブンボーフエなどの麺料理と一緒に食べる身近な野菜。化学物質で着色された千切り空芯菜が食卓に堂々と登場するというのはまさに恐ろしい話で、特に外食の際は注意する必要がある。