ホーチミン市11区のダムセン公園で16~18日に開催された、伝説上の歴代王を称える「フン王(雄王)祭り」では、重さ2.5tの巨大なバインチュン(Banh chung、ちまき)が作られて、来場者に振舞われた。こうした巨大な食品を作ることについて、批判の声が上がっている。
(C)Tuoi tre,Hong Lam |
文化研究者のグエン・フン・ビー氏は「記録を狙った巨大食品作りは主催者の自己満足で、広告・宣伝の一種にすぎない。展示後に廃棄されているのが実態だ」と批判する。ネット上でも「食事にも困っている人がいるのに、食品を無駄にしている。普通の大きさのちまきを大量に作って、恵まれない境遇の人達に配る方が功徳になる」と見直しを求める意見が出ている。
また、「巨大ちまきを作るのはダムセン公園の権利だろうが、食品の安全衛生は保証するべき」と、衛生管理が十分でないことを指摘する意見もあった。
ダムセン公園運営会社のグエン・フー・チュン副社長は、「お客様の声に耳を傾けて教訓にし、次回以降に生かしたい」と話し、中秋節に巨大月餅を作る計画があることを明らかにした。その際には、子供達の教育や福祉に配慮するとしている。