世界の高齢者の生活環境調査を行う国際団体「ヘルプエイジ・インターナショナル(HelpAge International)」は、世界で最も高齢者が暮らしやすい国をランク付けする「グローバル・エイジウォッチ・インデックス(The Global AgeWatch Index)」を発表した。この中で、ベトナムは41位、日本は8位だった。
これは、世界96か国・地域における60歳以上の高齢者の生活環境を調査したもので、10月1日の世界高齢者デーに合わせて2013年から毎年発表されている。高齢者の収入、健康、雇用と教育、社会的権利と環境の4部門、13項目の評価に基づいて各国をランク付けしている。
ベトナムは、収入の部門で70位、健康の部門で36位、雇用と教育の部門で65位、社会的権利と環境の部門で31位だった。ベトナムにおける60歳以上の高齢者の数は、2014年が10.3%となっており、2030年には17.5%、2050年には27.9%に増加すると推計されている。
アジアで唯一トップ10入りを果たした日本は、2013年が10位、2014年が9位と、年々順位を上げている。今年は、健康に関する部門で世界トップとなり、雇用と教育の部門でも7位と高順位だった。日本における60歳以上の高齢者の数は、2014年の33.1%から、2030年に37.3%まで増加し、2050年には42.5%に達する見通しとなっている。
東南アジア各国のランキングは、◇34位:タイ、◇50位:フィリピン、◇74位:インドネシア、◇80位:カンボジア、◇83位:ラオス。
同ランキングのトップ10は以下の通り。
1位:スイス
2位:ノルウェー
3位:スウェーデン
4位:ドイツ
5位:カナダ
6位:オランダ
7位:アイスランド
8位:日本
9位:米国
10位:英国