ホーチミン市やハノイ市などの大都市には、アラビア語で「シーシャ」と呼ばれる水タバコを吸わせるカフェや吸引用具を販売する店が多い。インターネットで検索すれば簡単に見つかり、未成年者でも容易に入手できる。
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ハノイ市バックマイ病院メンタルヘルス研究所のグエン・ミン・トゥアン副所長によると、水タバコは少なくとも40分以上かけて楽しむもので、煙を50~200回吸引するため、吸い込む煙の量は紙巻きタバコの100~200本分に上る。吸い込むニコチンの量も紙巻タバコより75%多い。
また、水タバコを複数人で回し吸いする場合にマウスピースを交換しなければ、感染症にかかる恐れがある。タバコに大麻や中毒性物質を混ぜて吸うような危険な行為も、若者の間で行われているという。
ホーチミン市弁護士協会のグエン・バン・ハウ副会長は、既に多くの国が人の健康に悪影響を及ぼすとして禁止していることを指摘し、ベトナムでも水タバコの販売や経営を条件付き業種または禁止業種に指定するべきとの考えを示した。