ホーチミン市のサイゴン水道総公社(サワコ=SAWACO)は、浄水場の設備点検・修理に伴い24日22時から翌25日午前5時までの7時間、市内の広い範囲で断水すると発表していたが、多くの市民が実際にはもっと長い時間断水し、生活に支障が出たと訴えている。
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ビンタイン区在住のチンさんは断水に対処するため、24日20時頃に水を貯め置きしようと水道の蛇口をひねったが、既にほとんど水が出ない状態だった。翌朝も午前9時になって水が出るようになったものの勢いが弱く、午前11時過ぎになってようやく普段通りに戻ったという。
レストラン、ホテル、美容室など水がないと営業できない業種も多い。1区でレストランを経営するLさんは、書き入れ時の土曜夜の20時頃から断水したため、売上の30%以上を失ったと嘆いた。
サワコのレ・フー・クアン顧客サービス部長は、断水時間は発表通りだったとした上で、「断水の前に水を貯め置きしようとする人が多くなればなるほど水圧が弱くなり、水が出にくくなる。回復する時は水道管を破損しないよう徐々に水圧を高めていく必要があることや、多くの人が一斉に水を出そうとするため水圧が弱くなる」と説明している。