南中部沿岸地方ダナン市でこのほど、羽に中国語らしき文字の印章が押され、両足にチップが装着されたハトが地元住民により捕獲された。特に同市ホアバン郡の各村で多く確認されている。
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11月24日、同郡に住むHさんは友人宅のハト小屋で飼われているハトの中に、羽の付け根近くに正方形の印章が押されている個体が交じっていることに気付いた。その個体の両足には番号と文字が記されたプラスチック製の輪っかが装着されていたため、不審に思ったHさんは同郡警察へ届け出た。
現在までに、同郡や同市カムレ区の複数の村で同じく羽に印章があり両足に輪っかが装着されたハトが捕獲されている。
記されている文字はいずれもパスワードのように解読不可能で、個体ごとに全て異なっている。また、ハトの種類も飼育用の個体とそっくりで、交じっていても印章と輪っかがなければ判別できないという。
なお、両足に装着されたリングの中には携帯電話のメモリーカードのようなチップが入っているといい、地元住民らは、これらのハトが国家の安全を侵すスパイ活動に関わるものなのではないかとしている。
回収されたチップは全てダナン市警察が保管し、現在、番号・文字の解読及び内容の確認を行っている。なお、ダナン市農業農村開発局のレ・コン・ホー副局長によると、同局はこれらのハトに関する調査委員会を既に設立しており、警察の確認結果を待って更に詳しく調査を行っていく方針だ。