南中部高原地方ラムドン省ラックズオン郡ラット村パンティエン村落にあるダザン・ダチョモ水力発電所内の導水トンネル建設工事現場で16日午前7時ごろに発生した土砂崩れにより、トンネル内で掘削作業を行っていた作業員及び技術者12人が閉じ込められた事故で、救助隊は16日19時40分ごろに崩落区間26mに通じる穴の掘削に成功し、作業員ら全員の無事を確認した。
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12人全員無事だったが、気温が約15度と冷え込む中で、12人は飢えと寒さに苦しんでいる。現在は、12人の居場所に通じる穴に管が差し込まれ、それを通して酸素を送り込んだり、牛乳、お粥、ソーセージ、また体温を維持するための生姜ジュースなどを輸送したりしている。
また、避難ルートとして直径60cmの鉄管を差し込む方向で救助活動を進めているが、崩れた土砂は100m3にも上ると見られ、作業完了までには相当な時間を要する見通しだ。二次災害を防ぐため、松の木を用いてトンネルの天井を補強しながら崩れた土砂を搬出すると共に、約1mの深さに溜まった雨水を吸引し、外に送り出す作業を行っている。
丘を横断するこの導水トンネルは、全長が712mの設計となっており、掘削作業が50m残っているところで土砂崩れが発生した。残った50mの掘削作業をトンネルの出口から行うと共に、丘の上部からもアプローチできるよう杭基礎施工が急ピッチで進められている。