東南アジア各国でタクシー配車・予約サービスを展開するグラブタクシー社(GrabTaxi)はこのほど、スマートフォン経由でバイクタクシーを配車・予約できるアプリ「GrabBike(グラブバイク)」のサービスをホーチミン市で開始した。同アプリが展開されるのは同市が初めて。
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「GrabBike」は、タクシー配車・予約アプリ「GrabTaxi(グラブタクシー)」と同様に、スマートフォンにアプリをダウンロードし、アプリを通じてバイクタクシーを予約・配車できるシステム。バイクタクシーを利用したい顧客だけでなく、運転手として収入を得たい学生や会社員などでも同アプリを活用できる。
同アプリを起動すると、スマートフォンに搭載されているGPSにより利用者の現在位置が認識され、同アプリに登録しているバイクタクシーのうち、利用者の現在位置近くにいるバイクタクシーの一覧が表示される。また、同アプリでは、運転手の◇氏名、◇顔写真、◇バイクのナンバープレート、◇電話番号などの情報や、運賃の概算も表示されるため、利用者は安心してバイクタクシーを利用することができる。
なお、同アプリの対象地域は現在ホーチミン市のみとなっている上、現時点で登録されているバイクタクシーはまだ少ないが、今後は他地域や他国へもサービスが拡大される予定だ。
ベトナムでは移動手段としてバイクタクシーがよく利用されるが、ぼったくりなどのトラブルが発生しやすい。スマホで手軽にバイクタクシーの配車・予約ができる上、運転手や運賃の概算などの情報を事前に得られることで、観光客や在住外国人でもバイクタクシーが利用しやすくなると期待されている。
ただし、ベトナムでは最近、タクシー配車・予約アプリ「Uber(ウーバー)」で配車される車両が無許可の旅客運送業に当たるとして、摘発の動きが出ている。こうしたことから「GrabBike」についても同様の問題が懸念されているという。