オランダ政府がホーチミン市を支援したポリ袋やプラスチックの使用に関する研究で、不適切な使い方や捨て方が環境に重大な影響を及ぼしていることが分かった。
最も典型的な例は市内の全ての運河に浮かぶ大量のごみで、その大半はポリ袋や各種のプラスチックだ。プラスチックは自然環境では生分解されず、細かく砕かれた微細なプラスチックは有機毒物をよく吸収する。有機毒を吸収したプラスチックは食物連鎖によって、動物や植物に取り込まれ、最終的には人の体内に蓄積され、様々な病気を引き起こす原因になっているという。
市資源環境局のグエン・バン・フオック副局長は、運河がごみであふれている原因について、人々の環境保護意識が欠如していることのほか、環境保護法に罰金規定があってもこれを実施する機関が定められていないことを挙げている。
市人民委員会のグエン・ヒュー・ティン副主席は各関連機関に対し、◇ポリ袋ではなくエコバッグを使用するよう促すキャンペーン、◇ポリ袋の回収・リサイクル事業への補助、◇ポリ袋に対する環境保護税の適用厳格化、◇商業施設でのレジ袋の有料化など、ポリ袋の使用削減を目指して各種対策を実施するよう指示した。