ベトナムフェスティバル2014実行委員会は5日午前、日本国内で感染が拡大しているデング熱の影響により、13日と14日に開催を予定していた「ベトナムフェスティバル2014」の開催中止を発表した。
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同フェスティバル開催場所の東京都立代々木公園(東京都渋谷区)では8月以降、同公園やその周辺を訪れた人が相次いでデング熱に感染。感染者はいずれも同公園でデング熱ウイルスを持った蚊に刺されたものと見られている。
2日から3日にかけて都が行った検査で、同公園においてデング熱ウイルスを保有する蚊が広範囲にわたって分布していることが明らかになり、現時点でこれらの蚊の完全駆除が確認できていないことから、参加者の安心と安全を第一に考慮した結果の同フェスティバル開催中止となった。
なお、海外からの輸入症例を除き、日本国内でデング熱が流行したのは1945年以来約70年ぶり。5日午前の時点で、国内各地に住む計59人の感染が確認されている。
これに伴い、都は4日午後から同公園の約8割のエリアを立ち入り禁止としているほか、5日午後には薬剤散布による蚊の駆除作業を行う。同公園の閉鎖は1967年の開園以来初めてのことで、週末以降に予定されていた一部イベントも開催中止となっており、公園利用者らからも不安の声が上がっている。厚生労働省は、同公園周辺で蚊に刺されないよう、引き続き注意を呼びかけている。