ハノイ市のドンアイン郡ダイマック村に住む人々は、救命胴衣や柵・シートベルトも何もない、手作りの「ロープウェイ」に乗って川を渡り、日々の生活を送っている。
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このロープウェイは、古いバイクの部品を再利用したモーター式の巻き上げ機でロープを巻いて、ロープにぶら下がった幅約50cmの木製のブランコを移動させるもの。安全のための設備も何もないため、乗っている間はブランコを吊るしているロープをしっかりと握っていなければならない。
同村には、同様のロープウェイが計3台あり、いずれも村人が自費を投じて自ら設計・設置したもので、1台当たりの設置には約2000万ドン(約9万7000円)の費用がかかっているという。同村では1年余り前から、橋のない川を渡る唯一の手段として、村人たちに重宝されている。