ホーチミン市1区ダカオ地区にあるグエンティミンカイ通りとグエンビンキエム通りの角地で17日午後3時ごろ、大雨と強風による倒木被害が発生し、下敷きとなった通りがかりの女性1人が死亡した。
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倒れたのは高さ10m、直径約1mの古木で、夫婦と子供2人の一家が乗ったバイクが下敷きとなった。木は走行中のバイクを直撃し、後方に乗っていた妻のグエン・ティ・ズンさん(36歳)が即死、夫と子供の3人は幸い軽傷で済んだ。同時にこの付近を走行していた別のバイクも倒木に直撃され、バイクを運転していた女性は足に軽傷を負った。
この事故により、倒れた木が道路に横たわり、道路は一時通行止めになった。17日の大雨により、ホーチミン市の中心地にあたる1区と3区の他のエリアでも多くの倒木被害が発生した。
同市各地区の中で最も早い時期から開発されていた1区と3区の街路樹の大半は、フランス植民地時代に植えられたもの。涼しい木陰を作り出しているこれら街路樹は、長い間市民に愛され続けてきたが、強風を伴う雨季の大雨で倒木被害が多発している。これを受けて市民からは、安全を確保するため街路樹の状態を全体的に調査すると共に、枯れたり主根が腐ったりしている街路樹は伐採するなどの対応を求める声が数多く挙がっている。