ホーチミン市の公立病院では6月1日から、477種類の医療サービスについて、保健省と財政省が定めた新料金上限額の75%に相当する新料金が適用されている。概ね料金の引き上げとなったが、医療費の徴収額が前月より増えた病院もあれば、減ってしまった病院もある。
市内の51の公立病院全体では徴収額が前月比+1.3%増の43億ドン(約2070万円)増加した。中でも、◇がん腫瘍、◇ビンザン、◇グエンチーフオン、の各病院の増収額が多い。一方減収額が大きい病院は◇第2小児、◇ツーズー、◇ニャンザンザーディン、など。減収の原因は、今回の改定で料金が引き下げられたサービスがあることや、患者数の減少などとみられている。
ホーチミン市保健局は各病院に対し、医療サービス料金表を公開し規定通りの料金を徴収するよう指示すると共に、以前より医療費の徴収額が減って赤字が生じる場合には報告するよう求めている。また、規定より高い料金を徴収した場合は、院長の責任を追及すると警告している。
なお、市の医療サービス料金は、2015年6月1日から上限額の85%、2016年6月1日からは上限額いっぱいまで引き上げられる予定だ。