米国フロリダ州タンパ市に住む越僑の老人が南シナ海で実効支配を強める中国に抗議するため、焼身自殺を図り、搬送先の病院で死亡した。
(C) vnexpress, 自殺したホアン・トゥ氏が乗ったと見られる乗用車 |
(C) binhtrung, ホアン・トゥ氏が残したと見られる走り書き |
死亡したのは、北中部トゥアティエン・フエ省フエ市出身のホアン・トゥ氏(71歳)で、2008年に家族と共にフロリダ州タンパに移住した。
同氏は今月20日、車でタンパ市内のシルバーレイク地区まで移動した後、ガソリンを被って自殺を図った。火達磨になった老人を助けようと駆け寄った通行人によると、同氏は「死にたいんだ!死なせてくれ!」と叫んだという。
その後の警察の調べによると、同氏が乗ってきたと思われる乗用車の中から、南シナ海での中国による石油掘削に反対する内容の走り書きのメモが見つかっており、中国に抗議するために焼身自殺した可能性が高いと見られている。
なお、ベトナムでは先月23日、同じように中国への抗議文を残して67歳の女性がホーチミン市1区にある統一会堂(旧南ベトナム大統領官邸)の前で焼身自殺している。