ホーチミン市交通運輸局のズオン・ホン・タイン副局長はこのほど、路線バスへの補助金を削減し、市の財政負担を軽減させるため、路線バスの車体広告を試験的に導入することを明らかにした。
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それによると、市内10路線を走る40~80人乗りの路線バス156台を対象に車体広告を導入する。導入案が承認された後、入札によって広告代理店を選定する。試験導入は1年にわたり実施し、その後、本格導入を開始する予定。また、車体広告だけでなく、停留所や主要なターミナルでの広告掲載も増やしていく。
車体広告の掲載料については具体的な金額を明らかにしていないが、既に展開されているハノイ市での掲載料を参考にするという。因みに、ホーチミン市の停留所での広告掲載料はハノイ市の3倍にも上っている。
ホーチミン市公共旅客運輸運行管理センターの統計データによると、市内を走る路線バス台数は2013年末時点で、前年末比▲82台減の2871台。補助金の受給対象となったのは110路線。また、路線バスへの補助金は2011年が1兆3640億ドン(約66億円)だったのに対し、2013年は1兆4700億ドン(約71億円)と増加傾向にある。一方で、路線バスは現在、市民の移動需要の10.7%にしか応えられていない。