財政省は6日、東南部ビンズオン省人民委員会およびベトナム保険協会と協力して、5月に同省の工業団地で発生した反中デモで被害を受けた企業113社に対する保険金の引き渡し式典を開催した。
保険金の総額は1147億ドン(約5億5700万円)で、支払先は台湾系企業が87社と最も多かった。保険会社のうち、最も多くの保険金を支払ったのは、台湾系フボン保険(Fubon Insurance)の310億ドン(約1億5000万円)。以下、地場バオべト保険(Bao Viet Insurance)の256億ドン(約1億2400万円)、ペトロリメックス保険(PJICO)の200億ドン(約9700万円)だった。
ベトナム保険協会によると、ビンズオン省に保険金の支払いを申請した企業は約300社ある。保険会社各社は被害状況の調査を行っている段階で、具体的な被害額はまだ把握できていないが、企業各社が早期に生産を回復させることが出来るよう、1回目の保険金支払いを決めたという。