カンボジアとタイの国境にあるタイのアランヤプラテート国境検問所の税関職員が、タイへの入国を希望するベトナム人に対し、所持金として2万バーツ(約6万2600円)または700ドル(約7万1400円)の提示を求めたとして、ネット上で批判の声が上がっている。多くのベトナム人が憤りを露にするコメントを寄せており、タイ旅行をボイコットする動きも始まっている。
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同国境検問所からタイに入国した人によると、ベトナム人の入国希望者はカメラの前で所持金を提示させられたという。ベトナム人旅行者の間からは、「まるで不法入国者のような扱い、侮辱された気分だ」、「こんな失礼な国には二度と来てやるものか」などの苦情の声が聞かれた。
ベトナム人がカンボジアとタイを続けて訪問する場合、道路もよく整備されており、運賃も安いため、プノンペンやシェムリアップを旅行してから陸路でタイに入国する人が多い。
今回の騒ぎに対し、駐ホーチミン市タイ観光総局は、「タイの税関が所持金提示を求めたのは、最近タイに入国して不法就労するベトナム人が急増しているためであり、カメラの前で所持金を提示させたのは紙幣の連番確認が目的で、入国審査をクリアするために、旅行者間で所持金を貸し借りするのを防ぐ意味がある」と説明した。