紅河デルタ地方タイビン省人民委員会はこのほど、小型潜水艦「チュオンサ1号」を自分で製造した会社社長グエン・クオック・ホア氏に対し、海洋での潜水試験は安全性が確保できないため認められないと通達した。
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同省人民委員会は、小型潜水艦を自主設計、自主製造したホア氏の情熱を高く評価し、潜水試験を支持するとした上で、ジエムディエン港の沖合い約12キロメートルの海域での潜水試験は「まだ適切ではなく、実施できない」と結論付けている。
その理由として「実施計画案には具体性に欠ける面がある」とし、乗組員の生命の安全確保策、事故が起きた際の救助策、乗組員と地上との連絡方法が明確でないと指摘した。その一方で地方自治体として、国防省に支援を要請して潜水試験を後押しする考えを示した。
ホア氏は人民委員会に感謝するとしながらも、海洋での潜水試験の手続きにさらに時間がかかることに懸念を示した。小型潜水艦は全長9メートル、高さ3メートルで、AIPディーゼルエンジンを搭載している。水槽と人造湖での潜水試験には既に成功し、海洋での試験実施を人民委員会に申請していた。