この数年、旧正月(テト)が近づくと繁盛する商売がある。家族が旅行などで出かけた後の家を留守番するサービスと「ソンダット」派遣サービスだ。ソンダットは新年最初の訪問者により、その年の運勢を占う風習のことで、縁起の良い人が歓迎される。こうした派遣サービス便利だと好評だが、中には悪質な業者もいるようだ。
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留守番サービスは、主に警備や掃除の分野で営業する企業が提供している。料金は家の大きさやサービス内容で異なり、家の中で寝泊りする留守番か外回りだけ警備するかを選ぶことができる。ハノイ市カウザイ区にある警備会社によると、寝泊りする留守番の料金は1日当たり100万~150万ドン(約5000~7500円)という。
ただ、契約内容に気を付けないと思わぬ落とし穴にはまることがある。家の中が散らかり放題になっていても、「現状を維持すること」と契約書になかったために泣き寝入りさせられたケースがある。
ソンダット派遣は企業に頼むと200万ドン(約1万円)近く取られるが、個人営業だと30万~150万ドン(約1500~7500円)と安い。ただし、信用できる業者を選ばないと、料金を取られた上に不愉快な思いをさせられることになりかねない。