ハノイ市人民委員会は、同市ハイバーチュン区チャンタイントン通り9A番地にあるアーティスト達の合作社地区、通称「Zone 9」での全ての営業活動を中止するよう、この地区を管理しているビンアン投資開発株式会社に指示した。3日付VNエクスプレスが報じた。
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同地区では最近、建物の手すりが崩れて、写真撮影していた男女が転落したり、溶接作業の火花が原因による火災が発生し、作業員が死亡したりするなど、安全面の問題が指摘されていた。
同地区は、もともと第2製薬会社の工場として使われていたが、同社はその後郊外への工場移転を決定。その後、ビンアン社が同市人民委員会から同地区の管理権を取得。5月には同市建築計画局から同用地でのオフィスビル・ショッピングセンター建設に関する認可を得ていた。
同社は関連機関との間で投資に関する手続きを進める一方で、実際に工事を開始するまでには時間を要すると判断したため、2013年8月から2014年2月までの契約で他社に同地区を貸し出すことを決定。その会社もまた別の会社に貸し出し、最終的に複数の個人が店舗として利用するようになった。
同地区は建物の老朽化が進んでいるにも関わらず、僅か数か月の間に、若いアーティスト達のスタジオやカフェ、レストラン、バー、ディスコなどが集まる独特の空間を形成し、若者達の人気スポットになっていた。