フエ:自宅の教室で日本語教える車椅子女性

2013/11/06 10:44 JST配信

 北中部トゥアティエン・フエ省フエ市にある自宅で、長年日本語を教えているベトナム人女性がいる。両足が不自由で車椅子の生活をしているチャン・フオン・リエンさん(56歳)にとって、日本語教室は生きがいになっている。VNエクスプレスが報じた。

(C)VnExpress,Tran Van
(C)VnExpress,Tran Van

 リエンさんは北部ハイフォン市の生まれでハノイ市で育った。4歳の時に大病を患って両足が不自由になった。ベトナム戦争終結後にフエに引越し、フエ総合大学の文学・歴史学科を1981年に卒業した。

 日本語に出会ったのは1993年だ。日本人教師が教える教室に登録したものの、車椅子では通えなかった。しばらくして様子を見に来た2人の日本人教師が彼女の事情を知ると、交代で家まで来て教えてくれた。熱心に勉強したリエンさんは、3年後には学びながら日本語からベトナム語への翻訳が出来るまでになる。この頃から自分でも日本語を教え始め、さらにフエで暮らす日本人にベトナム語やフエの文化を教えるようにもなった。

 地元の女性連合会の会長は、「リエンさんの日本語教室の評判は、周辺の省にまで知られています。フエやベトナムの文化を日本人に紹介することにも大きく貢献しています」と話し、困難を乗り越える力強い女性のお手本と高く評価した。

[VnExpress,31/10/2013 09:02 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

新着ニュース一覧

 ボー・ティ・トゥー・スオンさん(女性・68歳)は、南中部沿岸地方ダナン市の中心部で、シンガポール系配...
 ホーチミン市の洋菓子店「ル・プチ・ローラン(Le petit Roland)」は、南部解放・南北統一50周年を記念...
 南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)記念事業の一環として、ホーチミン市1区人民...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 栃木県鹿沼市の市文化活動交流館芝生広場で4月19日(土)、「2025ベトナムフェスティバルinかぬま」が初...
 米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は16日、ハノイ市で行われたグエン・チー・ズン副首相との会談で...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国家会議センターで16日夜、ベトナムにおける3件のプロジェクトを対象と...
 政府は15日、少額取引決済向けのモバイルマネーの試行期間を延長する決議第87号/NQ-CPを公布した。 ...
 ライオン株式会社(東京都台東区)は、ベトナムの持分法適用関連会社で、医薬品・医療機器の製造販売を中...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、フェニカー大学(Phenikaa University、ハノイ市)を、「構成大学と...
 ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は4月19日、4月30
 ブイ・タイン・ソン副首相は15日、「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力...
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年3月の訪日ベトナム人の数は前年同月比▲5.0%減の6...
 ベトナム航空局(CAAV)によると、2025年1~3月期の航空各社の旅客輸送量は前年同期比+9.2%増の約2070万...
 ホーチミン市人民裁判所は14日、メンバー6万6000人近くの売春斡旋ルートを組織した元締めのグエン・フ...
 日本の財務省が発表した2025年3月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比2.35...
トップページに戻る