農業農村開発省は現在、食品や家畜飼料に使用することのできる遺伝子組み換え作物認定書の発行・回収手続きを規定した通達草案について、意見を聴取している。サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
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草案によると、ベトナムで食品や家畜飼料に使用する遺伝子組み換え作物を販売しようとする企業は、◇農業農村開発省、◇科学技術省、◇資源環境省、◇保健省、◇商工省、の5つの省庁の承認を得なければならない。また、認定を得ようとする遺伝子組み換え作物が、5か国以上の先進国で食品や家畜飼料への使用が許可され、これまでに問題が生じていないものでなければならない。
現在国内では、遺伝子組み換え開発企業のモンサント(米国)とシンジェンタ(スイス)が農業農村開発省の許可を得て、遺伝子組み換えトウモロコシの栽培実験を行っているが、これには科学者の間でも賛否両論がある。
農業農村開発省は2011年末から遺伝子組み換えトウモロコシの栽培を拡大する計画だったが、反対意見があることから2013年に延期。さらに、遺伝子組み換え作物の使用許可に関する規定が未だないとして、計画を2015年に先送りしている。