帝王切開は母体や赤ちゃんに悪影響があると知りつつも、あえて自分が望んだ日時の出産を希望する妊婦が増えている。流産や周産期死亡の防止をテーマとしたセミナーで、こうした帝王切開の実態が明らかにされた。18日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
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ハノイ市にある生殖・家族健康研究所のグエン・ティ・ホアイ・ドゥック博士は、帝王切開は通常分娩が難しい理由がある場合にのみ行うべきとの考えだ。しかしベトナムでは医師が指示する以外に、占い師などが指定した縁起の良い日時に帝王切開で出産するケースが非常に多い。
郡レベルの病院の帝王切開率は最高でも15~20%だが、ハノイ婦人科病院や中央婦人科病院などでは40~50%に達している。帝王切開の規制策がまだないため、この手術が乱用されていて、全国の統計も存在しない。
保健省女性・児童健康局のディン・ティ・フオン・ホア元副局長は、最近の調査で、帝王切開で生まれた赤ちゃんに誕生後24時間以内に母乳を与えた割合が0%だったことを挙げ、これらの赤ちゃんはその後も母乳が与えられない場合が多いと指摘した。保健省は、子供の体格を改善するため生後6か月まで母乳で育てることを提唱している。