ベトナム人の平均身長は周辺諸国より5~6センチ低い。ベトナムの若者の体格改善をテーマとするセミナーで専門家らが発表した。30日付VNエクスプレスが報じた。
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保健省国家栄養研究所のグエン・ティ・ラム副所長によると、各種の統計結果からベトナム人は身長が低い国民であると分類できるという。ベトナム人の成年男性の平均身長が164.4センチであるのに対し、日本人は171.5センチ、韓国人は173.9センチだ。一方、ベトナム人の成年女性の平均身長は154.8センチにすぎない。
ラム氏は「ベトナム人の体格が劣るのは遺伝が原因ではなく、他の国と同じように発達する可能性がある。ただ、ベトナム戦争後の経済的に困難な時代の中で栄養不足状態が長期間続いたことや、生活環境の衛生状態が悪く小さな子供が病気にかかりやすいことなどが、成長に影響している」と分析する。
ラム氏によると、母親の妊娠中から3歳までの栄養状態がその後の身長の発達に大きく影響するという。3歳時に栄養状態が良好で身長が94.5センチに達していれば、18歳までに170センチまで伸びる可能性があるが、栄養状態が悪ければ158センチ程度で止まってしまうとしている。
ベトナムは18歳時の身長の目標として、2020年に男子167センチ、女子156センチ、2030年に男子168.5センチ、女子157.5センチの達成を掲げている。