「中部で販売されているチリソースには、発がん性のある工業用染料"ローダミンB"が使われている」と、ある科学者の意見が報道され、農民、加工業者、政府機関を巻き込んだ議論となっている。17日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
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最初に情報を発信したハノイ工科大学食品バイオテクノロジー研究所のグエン・ズイ・ティン博士によると、ハノイ市、ホーチミン市、紅河デルタ地方ハイズオン省、南中部クアンナム省、北中部トゥアティエン・フエ省などの保健局は、これまでに何度もチリソースやトウガラシ粉末からローダミンBを検出している。特に中部ではチリソースを料理によく使う習慣があるため、これらの商品の購入・使用に当たって警告しようと思ったという。
ティン博士は、全てのトウガラシ農場や加工業者が製品の品質を公表すべきとし、それに向けて各地方の監督機関が指導や支援を行う必要があると指摘。また、これらの製品が商標表示をされないまま販売されている現状を改善すべきと主張した。
赤い着色料には、もちろん食品に使用が許可されているものがある。ティン博士は、監督機関が着色料に関する情報を業者に積極的に提供する必要があるとも述べている。