旅行者の日本人男性(59歳)がタクシーを利用した際、10倍の価格を支払うよう要求され、拒否したところ殴打されるという事件が発生した。13日付VTC紙(電子版)が報じた。
(C)danviet, マイリンタクシーを偽装したタクシー |
(C)danangexplorer, 正規のマイリンタクシーと運転手 |
被害者の男性は12日午後4時ごろ、中心部から4キロメートルほど離れた宿泊先の10区にあるホテルに戻るため、ベンタイン市場近くでタクシー大手のマイリングループのものと思われるタクシーに乗車した。3キロメートルほど走った地点で、タクシーのメーターが6万5000ドン(約310円)を表示していたにもかかわらず、タクシーの運転手は「目的地までの料金は65万ドン(約3100円)だ」と告げてきたため、男性は支払いを拒否し、車を止めさせてタクシーを降りようとした。
金を払わないことに腹を立てた運転手は、降車しようとする男性を殴りつけ、男性が降りると男性の持ち物を車に乗せたまま走り去ろうとしたが、争っているのを目撃していた周辺住民が阻止したため、持ち物を取り返すことができた。しかし、たまたま通りかかった交通警察官が仲介に入ろうとしたところ、運転手はすぐさまタクシーで逃走した。交通警察の調べによると、逃走したのはマイリンタクシーではなく、7月27日運輸観光協同組合に所属するタクシー運転手レ・ミン・フオン容疑者だと判明したという。
マイリンタクシーの代表によると、マイリンタクシーのロゴを車体に貼り付け偽装しているタクシーは特にベンタイン市場周辺に集中しており、数多くのトラブルを引き起こしているという。同社は「外国人には正規タクシーと偽装タクシーの判別が難しいので、タクシーを利用する際は電話でタクシーを呼ぶか、運転手が当社の制服である白シャツに緑のネクタイを着用しているか確認してから乗車するようにして欲しい」と注意を呼びかけている。
※最終更新:2013年4月19日11:06JST