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ホーチミン市11区のグエンヒエン高校で4月初め、今年の高校卒業試験科目から歴史が除外されたという通知を受けた3年生たちが一斉に歴史の問題集を細かく破り、校舎の上から紙吹雪のように校庭に撒き散らすという出来事があった。最近、この様子を撮影した映像がユーチューブなどにアップされ、世論を騒がせている。8日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
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実行した生徒たちは、「ストレス発散のため」、「皆がやっているから自分もやろうと思った」と話している。同校のグエン・カイン・タン校長は、軽率な行動が同校のイメージダウンに繋がったとして生徒を注意する一方で、生徒に歴史上の事件の背景や当時の世界事情の分析よりも年月日の暗記を重視する歴史科目の教え方自体に問題があるとして、歴史教科書や授業の方法を早急に改善するよう促した。
同校の歴史・地理・倫理科目のグエン・キム・トゥオン・ビー主任教諭は、「入試科目に文学・歴史・地理がある文系大学を卒業した学生は就職難になっているため、進学したがらない生徒が圧倒的に多い。自分の受験する大学の入試にない科目が高校卒業試験科目にないほうが生徒にとっては有利だ」と語った。
これに関して同市教育訓練局のレー・ホン・ソン局長は、「現在のカリキュラムは膨大で、生徒が大量の知識を機械のように暗記しなければならない科目も数多い。教育訓練省はカリキュラムの改善を急ぐ必要がある」とコメントした。
ベトナムでは高校卒業のために、今年は6科目の卒業試験に合格しなければならない。その後大学入試(志望校により2~3科目)に臨むが、高校卒業試験の結果が大学入試にも影響するため、入試科目に的を絞って勉強すればいいというわけにはいかず、受験生の負担は相当大きいという声もある。