ハノイ市保健局によると、市内にある中央病院や多くの地方の病院が新医療サービス料金を適用しているのに対し、同市の公立病院ではまだ修正前の料金を適用している。この料金の差が病院の経営に悪影響を及ぼし始めている。12日付サイゴンザイフォン紙(電子版)が報じた。
保健省と財政省は昨年、従来の料金を大幅に引き上げた新医療サービス料金の基準を定めた共同通達を出した。しかしハノイ市では、まだ新料金が承認されていない。
同市では、十分な収入が確保できないために、赤字を計上したり医療保険料を滞納したりする病院も出ている。また、待遇面の良い中央病院や私立病院に転職する医師も多い。タインニャン病院とセントポール病院ではこの2年間に20人余りの医師が、別の病院に移ったという。
こうした状況を受けて同市保健局は、新料金基準額の70~75%に抑えた料金案を作成した。まもなく開かれる人民評議会の会議でこの案が検討されることになっている。