テレビのバラエティやゲーム番組に観客として参加する観覧アルバイトが学生の間で人気となっている。報酬は高くないものの、簡単な仕事で、芸能人を間近で見ることができるのがその理由だ。ジエンダンゾアンギエップが報じた。
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仕事の内容は、指示や合図に従って自然な笑顔で笑ったり、歓声を上げたり、盛大に拍手をしたりして番組を盛り上げること。ときにはゲームへの参加を求められることもある。報酬は番組の内容などによって異なるが、参加したことのある学生らによると、相場は番組1本につき約5万から7万ドン(約190~270円)。収録が朝から夜まで長時間にわたる場合は約9万~15万ドン(約340~570円)だという。しかし、ゲームや歌謡ショーなどの番組を無料で観覧できるだけで、報酬はゼロというケースも多い。
「拍手して笑っていればいいし、お気に入りの芸能人に会えることもあっておいしいバイト」と話す学生も多い。しかし、収録は撮り直しも多く長丁場で、その間中大きな声を上げ、何度も立ったり座ったりしなければならないため、参加者のなかには体調を崩してしまう人もいる。それでも、テレビ番組の収録現場を体験できるこの仕事は、若い学生たちにとって、とても魅力的だ。ある大学生はこう話す。「僕たちもよく、スポーツをする感覚でゲーム番組の観覧に行きます。疲れるし、報酬は安いけど、この仕事が好きなんです」