――何が原因だと思いますか。
主に6つの原因があると分析している。第1に、社会が少年の法律上の行為能力を正しく評価できていないこと。第2に、法律の穴が少年自身の犯罪または大人による少年の犯罪利用に悪用されていること。第3に、価値の衝突が起きていること。自分の経済的価値と社会における自分の価値がぶつかり合っている。第4に、少年の自己評価が高く、大人を馬鹿にしていること。第5に、早熟で科学技術の習得が早いこと。最後に、大量の情報に接し、ハイテクや外国語の使用に長けていることだ。
――諸外国では成人年齢をどう規定していますか。
世界には成人年齢を16歳とする国も少なくない。その一つであるキューバでは「成人の義務を全て果たすことができる人」を成人としている。ベトナムもこれに十分あてはまると思う。成人年齢の引き下げは、刑事関連の問題を解決するだけではなく、他の多くの問題の処理にも寄与するだろう。少年には権利を付与する代わりに、それに見合った責任と義務を負わせるべきだと思う。