ハノイ市ハドン区キエンフン地区には、刃物作りの伝統工芸村として知られている「ダーシー鍛冶屋村」がある。品質が良く価格も手頃なため、多くの人に好まれており、裏社会のその筋からも注文が入る。27日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
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日本刀の写真を手にしてある店を訪れ、欲しい刀の説明をすると、店の主人は使用目的も尋ねずに、「価格は120万ドン(約4650円)、3日で仕上げる」告げた。ここでは包丁から日本刀や青龍刀まで、思い通りの刃物をいくらでも簡単に手に入れることができる。
キエンフン地区人民委員会のブイ・バン・バン副主席は「2年前にハノイ市で刃物を使った傷害事件が多発してから、当局は各鍛造業者から武器になるような刃物を製造・販売しないとの念書を取った。製造現場の検査を定期的に行っているが、違反を発見したことはまだない」と話す。
しかし、ダーシー鍛冶屋村協会のホアン・クオック・チン会長は、殺傷能力の高い刃物は芸術目的でのみ製造されているはずとしながらも、一部の業者が利益に目がくらんでこの目的以外の刃物を製造している可能性があることを認めている。チン会長が自ら言うように「鍛造職人の良心にすがるだけ」というのが実情のようだ。