ハノイ市運送協会のブイ・ザイン・リエン会長はこのほど、同市交通運輸局に対し、三輪タクシー(トゥクトゥク)の輸入と市内での運行開始を提案した。三輪タクシーを普及させることで、郊外における四輪車・二輪車の通行量を低減させるのが狙いだ。10日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
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三輪タクシーは現在、タイ、インド、シンガポールなどで国民の足として広く普及している。ハノイ市では、郊外の各区・郡を結ぶ主要道路(国道を除く)で、三輪タクシーの運行を予定しており、旅客の乗り降りには既存のバス停留所を利用する方針。これにより、郊外での個人車両数削減に繋がるだけでなく、農村部の交通利便性向上にも寄与するという。
これに先立ち同市運送協会は、全国の大都市おける個人車両規制案について、「通行料徴収などで直接規制を行うことは国民の生活に多大な影響を与えるとし、実施を見合わせるよう提案すると共に、安全かつ安価な公共交通手段を整備することで、国民が自主的に個人車両を所有しなくなるよう促すことが重要」と指摘していた。