労働傷病兵社会省は24日、児童への暴力や搾取、人身売買など児童虐待問題が深刻化している実態を明らかにした。24日付VNエクスプレスが報じた。
(C)VnExpress、レイプ被害者の中学生 |
性的虐待事件の被害者は毎年1000人近くに上る。集団レイプ、5歳未満児童のレイプ、レイプ後の殺害、教員による生徒への性的虐待、実父による娘への長期にわたる性的虐待、継父による妻の連れ子への性的虐待など様々で、モラルの低下が反映されている。
児童の拉致や人身売買事件も頻発している。北部の国境沿いの省では、外国人と組んだ一味が民家を襲い、住人を殺害し財産と子供を奪うという凶悪事件が起きている。子供は中国に売られる。一方南部では14~15歳の女児が詐欺や強制などの手段でカンボジアに連れて行かれ、売春させられている。
労働傷病兵社会省児童保護養育局はこうした事件の主な原因として、貧富の格差の拡大を挙げている。経済的な困難により、子供の世話に関心が向かなくなることが、児童虐待や児童による犯罪の温床になっているという。