ハノイ市では、歴史上の人物の名を付けた道路名標識に、その人物の短い来歴を記す試みが最近開始されたばかりだが、この「道路名で歴史教育」というアイデアの著作権が侵害されたとベトナム商標保護・偽造品防止協会のファム・ゴック・フン副会長が訴えを起こした。22日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
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フン氏と新聞記者のファム・ティ・ビック・トゥイ氏は、2010年の「タンロン・ハノイ建都1000年記念祭」に向けてこのアイデアを発想、文化スポーツ観光省著作権局から2010年7月5日付で著作権登録証を発給されている。しかし、記念祭行事リストになかったことや市の広告活動に関する規則に抵触することなどから、実施が見送られていた。
ところが、今年1月末になって2人のアイデアとほぼ同じ道路名標識が出現、FPT情報通信株式会社[FPT]が発案者になっていることが分かった。FPTの代表者はこの問題について、世界の各国で20~30年も前から行われていることを参考にしたもので、フン氏らのアイデアを盗んだのではないと主張している。