南中部クアンガイ省クアンガイ市にある同省最大の市場、クアンガイ市場で9日に発生した火災により、市場内にあった512の商店が全焼し、多くの商人が借金を抱える事態となっている。この火災による損失額は約2200億ドン(約8億2400万円)に上るとされている。13日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
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同市場の管理者であるクアンガイ農産食品株式会社では、出店する商店に出資を集い、自動消火装置を設置していたが、火事が発生した際に、全く作動しなかったという。市場の周りにも多くの屋台が立ち並んでいたため、消防車が現場に到着するのが遅れたことも、被害拡大の一因とされている。
また、メコンデルタ地方の各省にある市場では、昨年10件近くの火災が発生しており、2012年1月だけでもカマウ省フータン市場とソクチャン省ミークオイ市場の2か所で火災が発生した。ホーチミン市とハノイ市の市場でも、ぼや火災などが多発している。
全国にある多くの市場では、敷地内に商店が密集しているうえ、大量の商品が山積みにされており、通路は人一人が通れるのがやっとの状態だ。ひとたび火災が発生すれば、今回の火災のような大きな被害に繋がる可能性もある。しかし、市場の防火対策は一向に進んでおらず、商人らは常に火災と隣り合わせで、日々を過ごしている。