北部ハイフォン市ティエンラン郡でエビ養殖場を経営していたドアン・バン・ブオンさんの家族の土地と家屋が強制収用された問題について、同市警察は8日、住民の財産を損壊した刑事事件として捜査することを決めた。9日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
ティエンラン郡人民委員会は1月5日に強制収用を行った際、収用の対象外であるブオンさんと実弟のクイさんの住宅を破壊した。また、この際ブオンさんらは散弾銃などで抵抗し警官らを負傷させたとして、逮捕されている。
実際に住宅の取り壊しに当たった2人の作業員は今月7日、作業は同郡人民委のグエン・バン・カイン副主席、同郡ビンクアン村党委員会のファム・ダン・ホアン書記、同村人民委のレ・タイン・リエム主席の指示に従ったものだと証言。同市警察は既に関係者らへの事情聴取を始めている。
一方、ハイフォン市人民委のダン・ドゥック・ヒエップ副主席によると、同市人民委はティエンラン郡人民委のレ・バン・ヒエン主席とグエン・バン・カイン副主席の職務を停止して、この事件での個人的責任について調査を行うという。