ホーチミン市のホーチミン青年共産同盟が主催した「第1回省エネ発明コンテスト」で、同市農林大学の4年生レ・タン・フックさんが「太陽エネルギーを利用する自動孵化器」で第2位を受賞した。9日付ジエンダンゾアンギエップが報じた。
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フックさんが孵化器に太陽エネルギーを利用しようと考えたきっかけは、養鶏農家が停電に遭うたびに慌てふためく様子を目にした事だ。孵化器に太陽エネルギーを利用できれば助かるに違いない。こんな思いから、たった1人で3カ月間集中して開発を進めた。
工夫したのは、価格の高い太陽電池パネルの代わりに太陽熱温水器を使ったところで、太陽が出ていなくても14時間以上、温度を37.5度に安定して維持する事ができるという。電力を90%以上節約できる上、卵の孵化率も電力を使用する場合とほとんど変わらない。
フックさんは、太陽エネルギーを利用する様々なアイデアを暖めている。今はホーチミン市省エネセンターが主催するソーラーカーコンテスト向けの作品に取り組んでいる。