中部高原地方ダクノン省ザーギア郡ダクルモアン村に住む児童約100人は、1か月ほど前から筏でダクルティ水力発電所のダム湖を渡って小学校に通う生活を送っている。強い風が吹くと水面に波が立って、危険な事この上ない。19日付グオイラオドン紙(電子版)が報じた。
筏は8つのドラム缶をワイヤーでつなぎ合わせ、その上に板を渡した形で面積は5平方メートルほど。ダム湖の両岸にロープとワイヤーが張られており、それを伝って行くため漕ぐ必要はないが、重くてとても子供1人で筏を移動させることはできない。児童らが力を合わせて引っ張っている。
以前は対岸まで約3キロメートルの道があったが、ダム湖の水位が上がって水没したため、陸路で行くには10キロ以上もある迂回路を取らなくてはならない。村人らは危険だと承知しながら、子供達の教育のため仕方がないと考えている。8月末に筏が転覆する事故が起きたが、幸い子供達は無事だった。