ベトナム東北部、特にタイグエン省、バクザン省、ランソン省では白馬の飼育が盛んに行われている。30日付カフェエフが報じた。
タイグエン省フービン村ズオンタイン村では4年前に白馬の価格が上がった時を機に飼育農家が増え、今では60世帯で合計130頭の白馬を育てている。同村は2011年3月に合作社を設立して、白馬の血統保護、飼育数増加と品質向上、販売サービスに乗り出している。
一方、ランソン省チラン郡ヒューキエン村には10か所以上の白馬の放牧場があり、白馬の純血種を約140頭飼育している。これは国内の純血種馬の半数に相当しており、同村は「白馬王国」と言われている。2000年以降に白馬の価格が上昇したおかげで、僻地の貧困世帯が今では大金持ちになっている。現在の取引価格は、オスの白馬が1頭当たり6000万~7000万ドン(約24万~28万円)、子馬が4000万ドン(約16万円)。オス馬の骨や生殖器官が高く売れるという。
ベトナム飼育研究所はヒューキエン村で飼育農家15世帯の協力を得て、白馬の純血種馬50頭の遺伝子保存プロジェクトを実施中だ。これまでに、飼育農家は200世帯を超え、純血種馬が140頭に増えるなどの成果を出している。同研究所によると、タイグエン省ソンコン郡でも15頭の遺伝子保存プロジェクトが行われている。