上半期の偽造品・模倣品取り締まり業務の実施状況を報告する会議がこのほどホーチミン市で開かれ、南部19省市の市場管理支局が出席した。各省市の代表は、偽造品の生産がますます巧妙になる一方、取り締まりがそれに追いついていない現状を訴えた。9日付サイゴンタイムス紙(電子版)が報じた。
ホーチミン市市場管理支局3A市場管理隊のリー・ゴック・タン隊長は、対応が難しい問題として、偽造品と知らずに入荷した販売店の店主から偽造品発見の情報を公開しないよう求められる場合が多いことを挙げた。市場管理支局に偽造品の検査を依頼してくるほとんどの店主は、情報が新聞に出れば消費者の商品選択に影響が出るを懸念しているという。
また、本物と見分けがつきにくい外国製品の偽造品を発見した時は、製造・販売元に判別方法を尋ねることにしているが、ベトナムに代理店を置いていない場合が多いという。さらに、偽造品販売に対する制裁措置が甘く、何度摘発されても再犯を繰り返す店も多い。タン隊長は「最近は、偽造品を生産して輸出しようとする動きが目立っている」と述べた。