医療サービスを受けた場合に支払う各種サービスの価格が上昇している。各病院によると、医療サービスの価格は1995年に国が公布した通知で規定されているが、その後改定されていないため、規定を守っていては病院の電気代や水道代さえ捻出できないという。9日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
例えば1回当たりの診療費は、規定では1000~2000ドン(約4~8円)だが、ホーチミン市小児病院では2万~3万ドン(約80~120円)を請求している。多くの病院ではさらに収入を増やすため、規定されたサービス以外に、要求に応じて手術や治療を行うサービス、医師を選択できるサービス、電話予約サービスなどを提供している。
医療サービス費はこうして何年も前から上がり続けているが、サービスの質は一向に上がっていない。1台のベッドを患者2~3人が共有したり、患者が床に寝かされたりする状態がいまだになくならない。ホーチミン市第2小児病院が昨年末に実施した患者アンケート調査によると、医師が熱心に対応してくれたと評価した人の割合は60.5%、看護士がよく世話をしてくれたと評価した人の割合は61.5%に留まっている。